続・片腕必殺剣 [DVD] |
これぞエンターテイメント!っていう感じです。前作の重い雰囲気(味があるんだろうな)とは打って変わって、アクションの連続でどちらかというとこの続編の方が気楽に鑑賞できますね。ジミーウォングはクンフーより武侠物の方が殺陣がしっかりしているなと思いました。 |
新・片腕必殺剣 [DVD] |
問:『新・片腕必殺拳』(原題『新獨臂刀』)がおもしろい理由を次から選べ。 1 オリジナル『獨臂刀』から一新したキャスト・ストーリー 2 姜大衛と狄龍のコンビネーション 3 レベルの高いアクションシーンの数々 4 ありえねー技の数々(すいません) 答:全部、です。 『獨臂刀』にあまりに心酔していたため、観る前は姜大衛が片腕剣士を演じるのがいまひとつピンと来ませんでした。ところが、彼がきれいな眉間にしわを寄せ、泣きそうな顔で必死に闘う姿を見ていると、母性本能刺激されずにはいないのです(笑)。冒頭、馬に乗って颯爽と登場する姿と、ラストの悲壮さが対比的に描かれているのもすばらしく、金馬奨での編集賞受賞もうなずけます。 孤独だった『獨臂刀』の王羽に対し、本作では姜大衛の朋友として狄龍を配し、若者らしいジレンマや友情をよりあざやかに描き出すことに成功しているのも見どころです。 ラストバトルもさることながら、個人的には狄龍vs谷峰の「二刀流」対「三節棍」の闘いがすごい!ふたりの身体能力の高さと、劉家良・唐佳による緻密なコレオグラフィはまさに圧巻です。谷峰のいつもながら憎たらしいほどの強さと悪役ぶりも、一見の価値あり、です。 惜しむらくは、音楽にもうひと工夫ほしかった。若さをやたら強調したテーマが、時代を経てかえって古くなってしまった感があります。とはいえ70年代の息吹きを感じるのもまた良し。 ああそれにつけても、狄龍の美しさ!彼が夭折の武打星・傳聲と共演した『冷血十三鷹』も、日本発売を熱望します。張徹が残酷美とともに追求した少年(年青人)の美は、誰が何といおうと張徹作品になくてはならないものです。なぜなら、少年の美の命は短く、常に残酷さと背中合わせだから・・・ |
片腕必殺剣 [DVD] |
これから武侠片、王羽片を観ようという向きには、絶対おすすめの一本!もちろん、筋金入りの功夫武侠片ファンの諸先輩方には、いわずもがなの作品でしょう。 私が張徹作品を観はじめた当初、どうしても観たかったのが獨臂刀シリーズ。その第一作、王羽主演『獨臂刀』---つまりこの『片腕必殺剣』は、期待にたがわぬ、いえ期待をはるかに超えた衝撃でした。 剣だけがすべての青年が、その剣を持つはずの右腕を失った時の深い絶望・・・さげすまれながらも、生きていかねばならぬと知った時の苦悩・・・そんな苦しみを背負った天才剣士を演じるのに、王羽ほどの適役が他にいるでしょうか!? 作品全体を貫く抑制のきいたトーンの中で、夜の闇にひらめく剣の闘いの美しさ。師父への、父への、そして恋人への愛。 涙なしでは観られない一本です。女性の皆さんにもおすすめです。 血で血を洗う残酷路線の張徹イズムは、翌年1968年に制作された続編でようやく萌芽を見ますが、しかしこと獨臂刀の世界観にかぎっていえば、この第一作で完結していると私は思っています。 だけど確かに邦題は・・・原題の『獨臂刀』のままじゃだめ、なのかな? |